2015年4月1日水曜日

京都の着物レンタル店の比較

桜の季節ですので、
着物を着て京都をお散歩してはいかがでしょうか。

京都には、5千円程度で、
着物(着付け含む)や小物一式レンタルできるお店がいくつもあります。

お店にもよると思いますが、
・プラン内…着物、帯、かばん、下駄
・追加料金…ヘアセット、その他の小物  といったところでしょうか。

まず、着物を選んで、中に着る襟の模様を選んで、帯を選んで、鞄を選んで、、、
といった流れになりますので、一工程ずつ進みます。

着物を決めたら次のステップへ!ということですので、
基本的には「後戻りできない!!」と考えてください。
(いや、別に後戻りしたいっていったらさせてくれるとは思いますが…笑
 そういう人は確実に、友人がみんな着付け終わってもまだ選んでいるでしょうね。)

さながらマリオブラザーズの横スクロール画面のごとし。
どんどん進んでいきます。

なので、全体像をイメージしてから、着物選びに望んでください。
あなたの想像力、トータルコーディネイト力が問われます。

また、どれも可愛く見えるので、なかなか決断できません。
優柔不断な人は、せめて何系の色でまとめるかくらいは決めていく方がいいでしょう。
困ったら、「今回は」、これにしよう、と考えるようにすれば思い切って決められるはずです。
また今度、別の色を試せばいいのです。

なお、お店にある着物は当然朝来た人から順に選びますので、
早めに行く方が選択肢は増えますね。


では、
私は2つの店舗に行ったことがあるので、そのレビューをば。

(1)夢館さん
検索すると、1番ヒットするのがこちらのお店ですね。
ですが、私はちょっと不満が多かったのでリピートはしませんね。
少し高くても、別のお店に行きます。

なんというか…
「大量生産」、「ベルトコンベア」というような単語が思い出されるお店でした。
団体旅行の学生さんや、海外から来た旅行客には良いのではないかという印象です。

まず、入り口にいる受付の人がカタコトの日本語で何を言っているのかわからない…
店内には他の言語の張り紙もしていまして、
あ、外国人観光客向けなんだ…ということに当日気づきました。

おまけに、受付で、選ぶ手順なんかの説明も一切なく、
着物を選ぶところに放り込まれて友人と右往左往しました。

初心者はこのお店はやめておいた方がいいと思います。
もっと閑散期にいけば多少質問もしやすいでしょうけど、
私がいったときには手が空いてそうな店員さんは皆無でした。

肝心の着物を選ぶ場所なのですが、狭い。
確かに着物の数は多いように思います。
ですが、折りたたんでハンガーにかけていて、広げられる状態ではありません。
物色している間にも横から他の人がぐいぐい入って見に来るので、
戦争です、落ち着いて見られません。

柄の全体像がイメージしづらかったのと、
プチバーゲン会場の様相を呈していたので × です。


着付けの場所も隣の人の着替えが丸見えで、
つまり自分も周りの人から丸見えで…
ごめんなさい、 評価は × です。

鞄を選ぶフロアもいまいちでしたね。
着付けもヘアセットも終わって、後は手荷物を着物用の鞄につめるという段階なのですが、
それまで流れるように次の工程へ次の工程へと回されてきて、
そろそろ自分の姿を落ち着いて確認したい、という心境なのに、
鏡がない…


もちろん着付けはちゃんとしてくれました。
着崩れしたり、苦しくなったりしませんでした。


←紫の着物にしました。
 秋だったので紅葉の柄。

 ライトアップされる境内。
 帰り道が激混みでタクシーが全然進まなかったです。
 返却時間には余裕をもって観光プランを練りましょう。




ヘアセットは何種類かの中から選ぶのですが、
あんまり盛らないでほしいといった程度の注文は聞いてもらえましたし。

着物選びに慣れてきたら行ってもいいかもしれませんね。



(2)和凛さん
あまり不満なく選べましたので、2回行きました。
あんまり不満がなかったので、特に書くこともありませんが…

特筆すべきは、写真を撮って、それをくれることですかね。(プランによるかもしれないので要確認)
最近写真を現像することも少ないので、はっきり手元に形として残るので地味にうれしい。




←普段着ない色を、と思って濃いグリーンにしました。
 うん、レンタル物じゃなかったらまず着ない色。
 この日は鴨川をのんびり眺めたり、八坂神社に行ったり。

 長楽館に行ったのもこの日ですね。
←この日は一緒に行った友人たちとのバランスを考えて
 ピンクをメインに。

 帯には小鳥さん。
 着付けの時に、この小鳥を隠すか聞かれました。
 だいたいみなさん、隠すそうです…
 久しぶりに日の目を見た小鳥さん。




着物はハンガーにつるされて、ちゃんと全体の柄が見えるし
人が多すぎないから見繕うのにストレスをあまり感じなかったし
帯の選ぶスペースも夢館さんと違って見やすかったですね。

結構カップルで来てる人がいたようで、
彼女の完成を待つ彼氏が何人か座っていらっしゃいました。
ほほえましい。

着付けをしてくれたお姉さんが、普段から着物を愛用されている方で、
お休みの日は自分で着物を着て散歩しているといわれていました。
さすが京都、そういう趣味は素敵だなぁと思いました。


あ、私は着物初心者なので、着物の生地の良し悪しはわかりませんよ。
まぁレンタルのお店の着物の質なんて、推して知るべしですが。


  

普通のお店の軒先なのに、
なんかもう絵になる…
くやしい…









嵐山にも行きました。
着物の柄の柱が綺麗。
  








   

長楽館さん。
高いからか、すいていたのでリピートしようと思います。
長時間並んで時間を無駄にするより、多少高くても落ち着いてお茶できる方がいいです。



浴衣の時期も近づいてきますので、予約の際の参考にどうぞ。
また別のお店に行ったらそちらも感想を書きます。


そうだ、京都を着物で歩くときに、「着物パスポート」を持っていると
割引してくるお店がたくさんあるので便利ですよ。
割引だけでなく、どこにどんなお店があるのかとても参考になるガイドブックですので、
入手してみることをお勧めします。(無料でお店などにおいてあります。)